第4回 神戸たねまき寺子屋 振り返り

第4回神戸たねまき寺子屋が開催されました。
今回は熊谷先生より、手塚治虫さんを偉人として紹介しました。
手塚治虫さんは日本の漫画を大きく発展させた「漫画の神様」と呼ばれました。

現代のアニメの形は、手塚さんの手法を真似して作っているといって過言ではありません。
それまでの漫画はコマのサイズ、場面の縮尺が一定で、常に上から下に読んでいくのが当たり前でした。
手塚さんはこれを大きく進化させ、コマの大小、人物へのズームを使って場面のメリハリをつけ、
読者の視線をうまく誘導して現在の漫画の形を創り上げました。
「フッ」「ヒラヒラ」「シーーン」など、実際には聞こえない音を文字で表現したのも手塚先生なんです!

太平洋戦争の真っただ中、戦況が厳しくなっていく時代。
手塚さんは10歳のころからノートに漫画を描き始め、
最終的には医師としての勉学を志しながらも同時に漫画家として大成されました。
空襲も経験し、そこから生き延びた経験をもとに、手塚先生のマンガ作品は一貫して
「生命の尊厳」「生きることの大切さ」がテーマであり、
60歳に胃がんで亡くなるまで大変多くの作品を残されました。

さて、そんな手塚さんが残した言葉。
「好奇心というのは道草でもあるわけです。確かに時間の無駄ですが、必ず自分の糧になる」
「僕の体験から言えることは、好きなことで、絶対にあきないものをひとつ、続けて欲しいということ」
医学の世界では医学博士として、カルチャーの世界では現代日本のマンガ、アニメの形を創り大活躍された手塚先生。
好奇心を決して捨てず、好きで飽きないものを続けることで成長することができる、
このメッセージには手塚治虫さんの生き方そのものが凝縮されていると感じました!

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