第12回 神戸たねまき寺子屋 振り返り

今回は橋本さんが先生役として、「使命」をテーマに中村 哲さんを偉人として紹介しました。

中村さんは福岡県出身のお医者さんで、アフガニスタンへお医者さんとして行ったのですが、戦争や地球温暖化による大干ばつの影響で、田んぼや畑が砂漠化してしまい、食べるものが無くなった、大勢の餓死者(がししゃ)を見ることになりました。そこではお年寄りや子どもがほとんどでした。
中村さんは、そんな状況でも日本に帰らず、現地の人のために、治療より前に生きてもらうことが先決だと思い、生活のための水を確保するための井戸や用水路の工事を行い、なんと1300本の井戸を掘り、25kmもの用水路をつくり、なんと65万人もの人の命を救いました。
日本に帰ってきたら、地位も安全な生活も保証されたのに帰ってこなかったのは「目の前に倒れている人がいたから手を差し伸べただけ」だと仰ってました。

中村さんはお医者さんになることよりも、目の前の命を救うことを「使命」としてアフガニスタンの英雄になりました。
しかし残念ながら2019年に何者かの手によって凶弾に倒れます。
中村さんのつくった井戸や用水路は今もずっとアフガニスタンの人々の命を支え続けています。そして私たちは中村さんのような素晴らしい先人から沢山の恩恵(おんけい)を受けて生活しています。
これから未来にどのように「恩送り」をするのかを考え、使命をもった英雄が沢山生まれることを願っています。

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