第8回 神戸たねまき寺子屋 振り返り

今回は熊谷先生が、福沢諭吉さんを偉人として紹介しました。
1万円札に描かれているので知らない人はいないと思いますが、お札に描かれる人物は「国民が世界に誇れること」、「一般によく知られていること」という基準で選ばれていますが、
福沢諭吉さんがどんな功績を残した人かご存じでしょうか❓


福沢諭吉さんは鎖国政策で外国との関わりを制限されていた江戸時代に下級武士の子として生まれました👶
欧米で唯一貿易が許されたオランダを通じて欧米の情報を率先して学び、オランダ語を操れるほどになりました🇳🇱
ペリー率いる黒船来航による開国後、外国人居留地であった横浜へオランダ語の実力を試しに行きますが、当時はすでに大英帝国の時代でオランダ語は一切通じませんでした。
衝撃をうけた福沢諭吉さんは頼りにする資料もほとんど無い中で英語を独学で学びなおし、英語文書の翻訳を通じて欧米の最先端の情報を日本にもたらします。
その後のアメリカ・ヨーロッパの遊歴の中で西洋の日本とはかけ離れた発展や植民地化された国々の悲惨さを目の当たりにした福沢諭吉さんは、日本の発展のため、また日本を守るため、必要なのは国民の教育であると考えました。
37歳で「学問のすゝめ」という本を執筆し、当時3000万人の日本で300万部発行という大ベストセラーになりました。有名な一説「天は人の上に人を作らず」という言葉がありますが、実は本当に伝えたい言葉はその後に続いています。社会を生きるために必要な実のある学問を学び、「独立自尊」(一人ひとりが自分の頭で考えられる判断力をもった人間になろう)「人間交際」(社会の発展には多様な要素の共存が必要なのでいろんな人と交流しよう)が必要ということを訴えています。

福沢諭吉さんは慶應義塾大学の創設を始め、教育に生涯をささげ近代日本の発展に尽力しました。
激動の幕末の世に武士として生まれたにもかかわらず、倒幕運動、開国運動とは一線を引き、いち早く欧米諸国を見て回るなかで、教育という力で世の中を変えた福沢諭吉さんはやはり世界に誇る日本の偉人です‼️
最期にお札の偽造防止に1万円札に肉眼では見えないほど小さな字で印刷されている微細文字をルーペでみてもらいました。

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