第18回 神戸たねまき寺子屋 振り返り

皆さん、こんにちは!
今回はいつもお世話になっている専念寺の副住職である、佐々木さんが先生役をいたしました🙏
日本には75,000軒ものお寺があり、専念寺=浄土真宗など様々な宗派に分かれています。
それらの元を辿ると、「お釈迦様」という一人の実在した人物に行き当たります。
お釈迦様は今から約2500年前、インドの小さな国の王子として生まれました。
沢山のお付きの人が仕え、美人な奥さんもいて何不自由ない暮らしをしていました。
その一方で胃腸が弱く、思い悩む性格で、心が満たされることはありませんでした。
そんな暮らしを送る中、老い、病を患い、死に苦しむ人たちを見て大きなショックを受けます。
そして苦しみから逃れるために修行をしている僧を見て強い憧れを抱き、出家する道を選びます。
当時のバラモン教の教えに倣い、肉体に苦痛を与える苦行を6年間行いました。
それでも苦しみから逃れられる気配はなく、苦行をやめて菩提樹の下で瞑想を行います。
そして自分の心の弱さに打ち勝ち、ついに苦しみから逃れる悟りを開きました。
人間の苦しみの原因は、108あるとされる煩悩にあります。
「貪欲(とんよく)」:ものを欲してやまないこと
「瞋恚(しんに)」:思い通りにいかないことに対する怒り
「愚痴」:そのような煩悩にまみれていることすら知らない無知
この煩悩を断ち切ることが苦しみから逃れる術であると悟ったのです。

そしてこの世は全て「因縁生起」で成り立っています。
タネをまき水や光があって花が咲くように、全てのものはつながっていて、原因と条件があって結果があります。
自分とは親、祖先、宇宙まで遡る原因から生まれた存在です。
自分がこうして存在していることは当たり前ではなく、存在すること自体が奇跡に近い、有難いことです。
そのような有難さに対し、「お蔭さま」という感謝の心を持って日々を過ごしましょう。
そのような感謝の心を持てれば、煩悩に悩まされることなく、幸せな人生を送ることができるでしょう。

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