今回は杉本先生が「偉人の道も一歩から」をテーマにお話をしました。
金次郎は生涯の間に様々なエピソードがあるのですが、今回は子供~若者時代を中心に、どのように生きたのかを伝えました。
二宮家は田畑を多く持つ裕福な農家で、優しい父母に育てられ幸せに暮らしていました。
しかしお父さんは優し過ぎて、困った人がいればお金やお米を恵んであげて、二宮家の財産はだんだんと少なくなっていきました。
そんな時に川が洪水して、二宮家の田畑は荒れ果てて作物ができなくなり、貧乏のどん底に叩き落されます。
お父さんは田畑を復活させようと働き続け、金次郎も働いてお父さんを助けたのですが、過労でお父さんが亡くなり、ほどなくお母さんも亡くなってしまいました。
子供だけでは暮らしていけないので兄弟3人離れ離れに親戚に預けられました。
金次郎の預け先であるおじさんは、金次郎を一人前の農民にするべく朝から晩まで農作業をして、夜中に学問をしていました。
するとおじさんに「農民に学問はいらん!明りに油を勝手に使うな!」と叱られました。
そこで金次郎は菜種を育てて油を作ってでも学問を続けました。
金次郎は学問をする中で、小さなことをコツコツ続けることが成功の秘訣だと学びました。
金次郎はそれを『積小為大』と表現しています。
大きい成果を出すためには、目の前の小さいことをコツコツと続けることが大事という、金次郎の一番の教えです。
金次郎は『積小為大』を実践して、捨てられていた苗を拾って育てた所から昔より立派な地主へと成長し、二宮家を再興させました。
積小為大とは、一日一日をムダにせず大切に生きること。
一日を大切に生きるということは、自分の時間を「人のためになること」で埋めることです。
子供の間に人のためになることとして、例えばこんなことがあります。
・友達や兄弟と遊ぶ(共感力が磨かれて人の気持ちが分かるようになる)
・勉強、読書(人のためになる知恵を得ることができる)
・お手伝い(毎日すれば人のために何かをするのが当たり前になる)
これを子供の間に徹底すれば誰でも金次郎みたいな偉人になれますし、せめて習慣にできれば、苦しい時こそ力を発揮でき、幸せな人生を送ることができます。
どんな一日一日を送るかは、大人にとっても大事ですが、これから生きる時間の長い子供の皆さんにとってはとても大事なことです。
学校の金次郎さんの像を見るたびに「積小偉大」を思い出して、コツコツ頑張ろうという気持ちを思い出してください
コメント